『医龍 Team Medical Dragon3』 2012.03.03視聴 tsutayaレンタル
医龍3
公式HP
2010年10月14日~12月 全10話 フジテレビ系にて放送
出演:坂口憲二、稲森いずみ、小池徹平ほか
遠藤憲一:黒木慶次郎
いや、まさかこの物語で泣くとは思わなかった。
最終回、まさかのカウンターパンチといいいますか、黒木に泣かされてしまいました。
「こんな形で仲間を喪うことになるとは思わなかった」というナレーションで始まったこの物語。
【仲間】をキーワードに話は進む。
ワタシは1も2も見ていないので、変化については分からないが、これは最後まで見た方がいいと思う。
随分劇画調なんだな、きっと青年向けコミックが原作に違いない、と真っ先に思った。
原作:乃木坂太郎 原案:永井明
医龍~Team Medical Dragon~<小学館刊「隔週刊ビッグコミックスペリオール」連載>
遠藤憲一さんの銀髪かつら姿を知ってはいたものの、やはり驚いたぞ。
黒木が登場した時は、ちょっと引いた。(笑)
でも、その前に意表を突いてと言っては失礼ですが、阿部サダヲさんの存在感に第1話からびっくりした。
手術シーンでは「は~い、お立ちだ~い」という台詞がないと物足りない気がする。
どこにいても、何をしてても、存在感ピカイチ。
2012年03月現在、NHK大河「平清盛」に出演中にて、そちらも楽しみ♪
さて、エンケンさんに戻る。
しっかし、どうしてこう強面で知られる方なのに、こんなに淋しげに笑うんでしょうね。
胸キュンどころじゃございませんがな。うっわ。それ反則だと思いますが。という程にグッときます、その笑顔。
黒木はそういう設定でございましたから、余計だったんでしょうけれど、とにかくもうその姿が淋しげでして。
うわ、うわ。黒木、絶対病気だよ! どっか悪いよ! お願い、治してくれ~チームドラゴン!
と、叫んでおりましたが、あうううう。
医療の世界にワタシは全く関わっていませんが、家人がそういう業界の隅っこで暮らしているので、関心がないわけではない。
素人目には、この明真病院(音だけ聞くと高速道路のような名前だ・笑)、どんなに技術の高い医者がいても行きたくない病院にあげようではないか。医局の存続というのは、たぶん、そこで働く医者にとってものすごく重要なことなんだとは思うけどね、カテーテルと心臓外科が戦っているような病院に誰がかかりたいものかい。
きっと、黒木も心臓外科を潰すのが目的な嫌な医者なんだろうと思いきや、案外、彼自身にそういう意図がなかったというのは途中からわかったものの。
伊集院をカテーテルに引っ張り込んだときは、黒木の「仲間」に対する切ない想いが透けて見えるようで、淋しさ倍増。その後の憔悴振りは、もう見てられない。黒木、あっちこっちから言いたいこと言われちゃって、もう悲しすぎる。「仲間」に対する敵愾心と憧憬が、遠藤さんの微妙な演技から察せられたと思う。
一度銀髪黒木を見慣れてしまうと、若き日の黒髪黒木の方が違和感出てくる始末(笑)。
あ、救えなかった婚約者のベッドサイドで手を握るシーンがあったけど、あれは、見てる自分が恥ずかしかったです。あーゆーシーンはとっても苦手だ。^^;
病気であることが察せられるようになってからは、とにかく彼の細さが目立つ目立つ。
黒系スーツ着てる時のでかさときたらハンパ内のに、スーツを脱ぐとすっごく細身なのね。とくにうなだれたり、病気だったりとかした時って、演技も相まってとにかくその細さが心配になるくらい。華奢にさえ見えるもん。
『華和家の四姉妹』の大悟パパが車椅子に乗ってるシーンなんかでもそうだったように、あの体格なのにか弱そうに、ひ弱そうに見えるって、所作一つの違いなんだろうけど、役者さんてスゴイね。
でも、暴れてる方が好きだけどー(笑)
最終話、ただのイイヒトになってしまってチームドラゴン大活躍でお終いか、と思いきや。怒濤の手術シーンは目を離せず、ほんの僅かな動きの中にカテーテルの技術が詰まっているのを見せる魅せる魅せる。
そこまでは、うん、想像通り。
カテーテルと心臓外科との連携プレイ、見ててホント爽快で、これだよ、これが見たかったよ! と膝を打たんばかりのシーンではありましたが。
自分の出番が終わり、真っ暗な部屋に灯るディスプレイ。斜め後ろから映される黒木の姿。
号泣。
うう。医龍で泣くとは思わなかったぜ。
今際の際になって「オレもチームに入れてくれ」と淋しげに言う黒木に、朝田は「お前はチームの一員だ」と答える。
それ以上の、いや、それ以外の答えはないにしても、黒木の淋しさが無くなることはない。黒木は、最後まで淋しげに笑っていた、と思う。
どーして、こんなに淋しげに笑うことができるんでしょーーー! 反則です、その笑顔! 大泣。
というわけで、医龍3視聴終了なり。
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